079. 幸いよ



 なんか、このタイトル「さいわいよ」ってことなんでしょうけれど、「つらいよ」って読めちゃいますよね。


 人間が、「幸せ」って感じるのって、どんなことなんでしょうね。
 人それぞれ違うと思うのですけれど。
 よく、「なんか面白いことないかなぁ」って言う人を目にしますが、「面白いこと」って、自分が興味がないと感じないことだと思うので、他人からもらうものではないと思うのです。
 「なんかいいことないかなぁ」って言うのは、ちょっとわかるかな。
 でも、「なんか」って言っている間は、結局のところ、「自分でもわからない」状態なので、見過ごしちゃったり、うまく引き寄せられなかったりするかもしれません。


 「さいわい」って言う言葉は、宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」を思い浮かべたり、「永訣の朝」のイメージが強いせいか、自分のためじゃなくて、「人のため」、大きなくくりのものへっていう印象があります。
 自分が出来ることは、小さなことかもしれませんが、にこっと笑顔を浮かべたり、お礼を言うときに「笑顔」を意識してみたり。
 自分の手足でできることはしてみたり。
 そういう小さなところから、派生して行くんじゃないでしょうか。

 親戚で、「○○さんに親切にしてもらったから、これお礼」では、双方向にしか物事は働かない。
 「○○さんに親切にしてもらって嬉しかったから、私も親切にしよう」って、他の方向に向いていくと、みんなに「親切で嬉しい」っていう気持ちが伝播していくって言われたことがあって。
 それも、この「幸い」っていうのに近づく方法の一つかな〜って思います。


2015年10月05日
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