069. 転びかける



 その昔、よく蹴躓いてました。
 今は歩く距離や時間が、以前に比べて、ものすごく短くなってしまったので、どうだろう? ですけれど。
 車の運転をする前には、そりゃー酷かったものです。
 転ぶまでは行かないんですけれど、「かくん」と、まさしく「転びかける」という状況。
 歩くのが遅いわけでも、下手なわけでも、バランス感覚が悪いわけでもないんですけれど。
 すり足のように歩いていたのか、小さな段差や、何もないところで、よく転びかけていましたね。
 最初のころは、「大丈夫?」と心配する周りも、「またかよ……」となると、何事もなかったようにしか対応してくれません。
 それで、久しぶりに、「大丈夫?」と声をかけてもらったときには、思わず感動したものです。
 「ありがとうございますー」と。
 「思いやりのこもった言葉」って大事だなーって、実感させてもらった、私の歩き方でもありました。


2015年10月23日
inserted by FC2 system