057. 明るさを求め



 中学生のころ、いじめられている女の子がいました。
 まぁ、私もいじめられてたんですけど(指ちょんぎられそうになったこともあるし)、どっちかって言うと私は「生意気だからいじめちゃえ」的な感じ。
 彼女は、ちょっと陰気で、「嫌だからのけ者にしてやれ」的な感じのいじめ。
 私は集団でいじめることはしてませんでしたが、嫌なものは嫌だったりしていたし、逆にいじめられている子を庇って「いじめるのは辞めなよっ!」とは言わなかったし。
 でも、必要と思うときには手は貸すし。
 なので、「人をいじめたことはない」とは言えません。


 で、元の話に戻ると、「いじめられていた女の子」は、男子も囃し立てるし、女子も優しくはしないし、そんな感じでしたかねぇ。
 ただ、一度足を挫いて歩けなかったので、おんぶして保健室に行ったんだったかな〜。
 記憶は定かではありませんが、体育の時間におんぶはしたんですよ、どうしようもないでしょっ! ということで。
 そのしばらく後で。
 教室で一人で遊んでいたら(この年になっても、「箸が転げても」タイプですので、子どものころはもっとですな)、「沢口さんは、いつも明るくていいね」と言われました。
 そのとき、なんて答えたのか覚えてませんが、普通に「そうかなぁ??」と言ったんじゃないかな、とおぼろげに思います。
 その後は別に会話なんてなかったけれど。


 今、彼女はどうしているんでしょうか。
 「明るさ」っていうのは、持って生まれた性格もあったり、家庭環境もあったりだと思うんですが。
 けれど、「陽性の笑顔」は、嫌われないですよね。
 空元気も元気のうち。
 無理に笑えとは言いませんが、「明るさを求める」のであれば、「笑う」ことが一番の特効薬かなって思います。


 自分に正直に、人に優しくあれば、(それを理解しない馬鹿もいるけど)見てくれる人は必ず見てくれるのです。


2015年09月29日
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