024.せめて



 「せめて」
 広辞苑第五版によれば、「1.しいて。無理に。たって。2.はなはだしく。非常に。3.せいぜい、たかだか。4.十分ではないが、やむを得なければこれだけでも」という意味が列記されています。
 私が「せめて」っていう言葉から受けるイメージは、4かなぁ。
 Aという事案があって、でも、それはまるっと無理っ! って言われたら、そのAに重要なこれだけはーっっ!! みたいな。
 けれど、それって、どうなんでしょうね。
 自分の一番大事なものだけは死守するっていうことなんでしょうか。
 相手にとって納得がいかない部分を削って、だけれどこれだけは……っていうだけのものなんでしょうか。


 母が不治の病にかかり、平日5日間は仕事、土日は看病。
 自分のための時間は全くないっていう日々が続いていました。
 そのころ、「休みが欲しい」って切実に思っていました。
 仕事が忙しくてもいい、何でもいい。
 「でも、休みが欲しいよ〜」って。
 そういうのは、「非常に」っていうところですよね。
 日本語って、一つの言葉に色々意味があって、面白いものですよね。
 ……って、何となく「せめて」からの話が続かないので、ここら辺で。

2014年08月21日
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