020.青空の夢

 夢の中で空を飛ぶ。
 そういうことはよくあると思います。
 でも、不思議なことに、人が「飛ぶ」と考えたとき、思い浮かべるのは青空と真っ白い雲なのではないでしょうか。
 私個人は、晴の日よりも曇りの日のお出かけの方が好みなんですけれど。
 やっぱり、「抜けるような青い空」と言いますから、「抜ける」=「開放的」というイメージがあるのかもしれませんね。

 空を飛ぶ。
 という言葉には、何らかの浪漫が感じられます。
 もちろん、飛行機だったりグライダーだったりで飛ぶんじゃありませんよ。
 そうですね、本当であれば、何ものの力も借りずに「ふわっ」と浮き上がるということに憧れを感じますが、最低限ドラえもんのタケコプターくらいでしょうか。
 人が空を飛ぶことへの憧れは、本当に大きなものですね。

 雲に乗ると言っても、やっぱり「白い雲」を想像するのではないでしょうか。
 黒っぽい、灰色っぽい雲になってしまうと、なかなか乗ってみたいって思わないのかもしれませんね。

 やっぱり、自由に飛び回るっていうことが空の前提条件になってくると、暗雲立ちこめるとか、曇天とかになってしまうと、そこを突き抜ければいいだけの話なんですが、やっぱりそこで制限ができてしまうように思う。
 錯覚なのか、個人的なものなのかは不明ですけれど。
 だからこそ、人は「空」と言われたときに、自然と抜けるような「青空」というものを連想するのかもしれません。


 青い青い空の下
 独りのんびり雲に乗っかって
 ぷかりぷかりと浮かんでみたい

 青い青い空の中
 すいすいと飛んでみたい
 鳥をうらやましいとは思わないけれど
 何者にも束縛されない自由には憧れる
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