019.人生の落とし穴

 「人生の落とし穴」とは、よく耳にする言葉ですね。
 有頂天になっていると危険だとか。
 思いがけず、苦境に陥った場合などにも使われるかと思います。

 けれど、私にとって「人生の落とし穴」とは何か? と訊かれると、ぱっとは思い浮かばないのです。
 それは、お前が不幸ではないからだっ! という方もいらっしゃるかもしれませんが、いい加減正職員にもなれてないし、以前働いていた施設の子どもには、「トップ以外、負け犬だよねー(結婚できていないよねー)」なんて言われたりしているし。
 確かに自分を不幸だとは思っていませんが、何ごとも問題も不安もなく、順風満帆と言える人生ではないということは断言できるはずです(こんな断言、したくもありませんけれど)。
 まぁ、一つ強いてあげるとすれば、思いがけず受けた「セクハラ」問題でしょうかね。
 全く思いもかけなかったこと、それによって大きなショックを受けたこと、としてあげるのならば、これが該当するかと思います。
 実際問題として、この事件(というほど大げさでもないかな)以来、小説をきちんと書いてUpするということができなくなっておりますし。
 いえ、セクハラに遭って、あまりにもそういうことをする相手とは思えなかったので、脳みそがぶっとび、それで書かなくなったのち、ずるずると惰性で書かなくなっている、ということでもありますが。
 一概に相手のせいだけでもあるまい。
 上司からの仕事と、その後元上司になってしまったのですが、引き続き請け負っていた仕事が忙しすぎて、余暇がなかったっていうこと……と、ことここにいたっても、まだ他人のせいにしておりますね。

 そう思えば、もしかすると、自分のせいなのかっ? いや、違うよねっ! と言いたくなるようなことに出くわすことを、「人生の落とし穴」なんて言うのかもしれませんね。
 「墓穴を掘る」なんていう言葉もありますし。
 日本のことわざや慣用句などは、割と表裏一体、「二度あることは三度ある」「三度目の正直」、「転ばぬ先の杖」「羮に懲りて膾を吹く」などですね。
 ですから、ことわざとかではないですが、「人生の落とし穴」も「墓穴を掘る」も、結局は似たような事柄なのかもしれません。


 「人生の落とし穴」

 人が歩く道
 前を注意深く見ていれば
 障害がすべて見えると思ってる?
 前をまっすぐ見ていれば
 それで大丈夫って思ってる?

 ご用心
 ご用心

 不安に駆られて前に進むのを諦めても
 それでも何かは起こってる
 必要なのは勇気
 そして
 何事にも対処できる智恵
 そして
 支えてくれる仲間だよ
 それさえあればきっと乗り越えられる
 人生の落とし穴
 そんなの這い上がればいいだけさっ
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