017.落書き

 落書きは好きです。
 下手の横好きというものですが。
 ノートの隅っこに描いてみたり、何気なく描いてみたり。
 とはいえ、他人様に見せて自慢できるほどのものでもないので、絵の上手な人、絵心のある人には、憧憬と羨望を抱いてしまいます。
 ある程度までは描けば描くほど上達すると思うのですが、その「ある程度」を超えるためには、才能とかセンスとかが必要になってくるのかもしれませんね。
 ただし、こういった「絵を描く」という意味での落書きはいいのですが、「落書きはアートだっ!」なんて言って、他人様の家の壁や公共施設にペイントしていく人は困ったものですね。
 困ったもの……という域を超え、犯罪ですね。
 対策に苦労している人々の話も良く出ていますし、結局はモラルの問題なのかもしれません。
 人の心に響く芸術は、描く人の心から発せられるものに応じるものです。
 楽しい落書き道を究めたいですね。


 「落書き」

 私の心に残る落書き
 優しく嬉しいもの
 辛く嫌なもの
 わざと強く描いていったものもある
 何気なく描いていかれたものもある
 あなたの言葉の落書き
 宝物にも
 傷痕にもなること
 考えてね
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