015. 貴公子

 最近、よく『○○王子』というニックネームがつけられている人が多いですね。
 貴公子とか王子っていうのは、漫画などの影響か、「若くて、ハンサム」っていうのが固定されたイメージのようにも思いますが。
 けれども、何というのか実態にそぐってるのかどうかって思うと、首を傾げざるを得ません。
 何というか、今良く使われている「イケメン」もそうなのですが、マスコミに踊らされている感が否めないのです。
 そもそも、人の顔なんて「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」なんですから、好みっていうものがあるはずなのです。
 近頃のミスコンだって、同じような化粧などのせいで、誰が誰か今ひとつわかりにくい部分もある。
 なんて言うのか、「個性」っていうのが、言葉は大切にされているけれども、実態が伴っていないっていうものと同じように思うのです。
 「イケメン俳優」なんて紹介されて出て来て、「え……」って思ったことが多いですしね。
 マスコミが「イケメン」と名前を付ければ、それでこの人は「イケメン」なんだっていう認識がなされる。
 そんな風にしか思えません。
 とはいえ、「王子(貴公子)」ってつけられる場合って、どうなのでしょう。
 「容貌・風采が優れている」「気品がある」っていうのが、「王子(貴公子)」の条件なはず。
 「気品」「上品」って、どうなんでしょうね。
 これは、やっぱり、生まれ育ちなのかな、と思います。
 「口を開かなければ……」なんて、良く言いますよね。
 「可愛い」「素敵」なんて言われていても、口を開いたら幻滅。
 なんてこともしばしば。
 そんなことにならないよう、気をつけたいものですし、勝手なイメージをつけて、売名行為を行うようなこともなくなるとよいですね。
 
 
『貴公子』
 
 貴方は憧れの貴公子なの
 目には星をまたたかせ
 背景には花を散らせる
 
 でもね
 凡人の私にはちょっと鬱陶しくて
 「貴公子」なんてお呼びじゃないって感じなの
inserted by FC2 system inserted by FC2 system