011. 踊り狂う

 「踊り狂う」という単語は、自分と無縁なもので、ネタはないか? と思いましたが、ありました。
 私が「踊り狂う」もの、それは「食玩」。
 この気持ちに初めて火がついたのは、5年前。
 伊藤園のお茶犬です。
 あのキャラクターにぞっこん惚れ込みました。
 毎朝、お茶を二本、三本と買い込む、挙げ句に昼休みに同僚と近所のコンビニを巡る。
 帰りも買って行く。
 一体いくらつぎ込んだのやら。
 コンビニでちゃんと商品につけずにため込んでおいたり、バイトさんや職員さんんいあげちゃったりしていたようで、なかなか道は険しかったです。
 結局、全て揃わない内にキャンペーン終了か……と思いましたが、某所セブンイレブンで、勇気を出して「すみません、お茶犬終わってしまいましたか?」と訊いたら、「何がないの?」とおっしゃる方がっ。
 なんと、ちょうど揃わなかった二つの内の一つを持ってらっしゃって、ご自分のを下さったのです。
 世の中捨てたもんじゃないっ! と思いました(大げさ?)。
 この方のお陰で、お茶犬初期シリーズは全て揃えることができました。
 その後は海洋堂のムーミンや、ちびギャラを揃えようと踊らされておりますが、最近はずいぶんと沈静化しております。
 次に私の心を熱くさせてくれるのは、どんな食玩なのでしょうか。

 こうして商業戦略に踊り狂わされている人は、かなり多いのでしょうね。
 そうは思いながらも、辞められない。
 魔性の玩具です、食玩。


『踊り狂う』
 踊らせてみたいの 貴方の心
 私の掌で
 私の望むことをして
 私の望む言葉を囁いて
 そんな風に貴方のことばかり想うのは
 私が貴方に踊り狂わされている証拠なのかしら?

inserted by FC2 system inserted by FC2 system