010. 二本の傘

 「二本の傘」と言われて、真っ先に思い浮かぶのは職場のロッカーです。
 何故かというと、置き傘として二本常備してあるから。
 鞄の中に色々と詰め込む癖のある私は、少し大きめの傘がよくて、コンビニで買った65p
の傘を愛用しています。
 とはいえ、単なるビニール傘ではなく、黒地にグレイの縁取りと、白地に黒の縁取りっていう、ちょっとだけ小洒落たビニール傘です。
 ところで、灰色や桃色のように、「グレイ」や「ピンク」とカタカナで言いたくなる色があるのは何故なんでしょうね。好み、耳慣れでしょうか。
 置き傘をしていると、出がけに曇っていても、ついつい「置き傘をしているからいいや」と面倒がって傘を持たずに出かけて、途中で買う羽目に陥ったりします。そのせいで、ビニール傘が大量に溜まったり。
 こういう傘に限って、忘れたり、なくしたり、壊れたりしないのも不思議です。
 もう一つ思い浮かんだのが相合い傘。
 相合い傘なら一本じゃないか?
 小学校のころ読んだ「おじさんの傘」のイメージが鮮明なのか、自分も傘を持っているのに、他の人の傘に入れてもらうという図を想像してしまいます。
 基本的に相合い傘って好きではありません。
 自分が傘を持つときには相手が濡れないように気を遣って自分が濡れるし、腕が痺れても持ち帰るのが容易ではないし。
 相手の持ってもらってるときは、相手が同じ状況かと思うと気を遣います。
 ラブラブカップルならべったりくっついてちょうどいいのかもしれませんがね。
 そんな感じですが、最近は車社会だったり折りたたみ傘も小さいのが普及していますから、そんなに何本も置いておく人はいないのでしょうか。
 そして、職場が変わった今、私のロッカーにはやっぱり二本、単なるビニール傘ですが、並んでぶら下がっていたりします。
 
 
格言 「備えあれば憂いなし、備えすぎれば持ち腐れ」
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