007. 人妻
ひと−づま【人妻・他夫】
1. 他人の妻、または夫
2. 結婚して妻となった女。
By 広辞苑第五版
辞書を引いて初めて知りました。
夫も入るのですね。
これだから、辞書引きは辞められません。
私の中で「人妻」という単語は、この意味とは別にエピソードがついています。
ほとんど初対面のお客様に、派遣された当初に「人妻ですか?」と訊かれたというものです。
「おいくつですか」「彼氏いますか」「結婚されていますか」と訊かれることはよくありますが、「人妻ですか」と訊かれるとは。
意表を突かれたことは記憶に新しいです。
「人妻」ってよくアダルトに使われたりしますよね。
「人妻ですか?」と訊いてきた彼は、お若い方でしたから、そういったことに興味てんこ盛りで使ってみたかったのかもしれません。
何故アダルトなのかと言うと、他人のものだから、「禁止」っていう要素がついて、ちょっと手を出してみたくなる、イケナイ雰囲気になるのかも……としか思えませんが、実際はどうなのでしょうか。
そういえば、私は女性ですから「人妻」と聞いても別段妄想はしませんが、独身男性よりも家庭を持っていらっしゃる男性の方が、落ち着いていて素敵に思えることはありますね。
「素敵だな」と思ったら、大抵既婚者という感じで。
家庭を背負うということで、妻に対する愛情、子に対する愛情っていうのが生まれているからなのでしょうか。
それが、単純に「好き〜」とか、「愛してる」で終わらずに、信頼に応えるという要素が入っているから、素敵に見えるのかもしれません。
逆に男性からしてみても、家庭を持っている女性の方が、そういう目で見て素敵に見えるのでしょうか?
やっぱり、理想としては妻としても母としても女性としても素敵でありたい、そういうのですが、何となく「女性らしいか」と問われると、笑ってしまう部分もありますので、人として恥じないように生きていきたいというところに留めておきます。
『人妻』
「人妻」という言葉は、他人のものであるということを表す単語であって、「私」を表す語ではない。
「私」はあくまで「私」であるはずなのに。
けれども、「○○の妻でございます」と自己紹介をする。
そうなると、「私」の名はどこに行くのだろう……。